親善友好都市藤枝市

皆さん、こんにちは。白山市議会議員の藤田政樹です。今回は、長年にわたり白山市と静岡県藤枝市の間で培われてきた親善友好都市としての交流についてお話ししたいと思います。

両市が正式に提携を結んだのは昭和58年10月ですが、それ以来、教育やスポーツなどさまざまな市民交流を積み重ねてきました。この関係は、いわゆる「形式的な都市提携」にとどまらず、お互いの文化や産業に触れ合うことで、市民同士がより深い人間関係を築く大きな原動力になっています。特に、子どもたちによる交流学習や中高生のスポーツ交流は、若い世代が互いの地域を理解し合いながら成長していくうえで非常に貴重な経験となっています。

また、両市は「災害時の相互応援協定」を締結しており、もし白山市で大規模な災害が発生した場合は、藤枝市のホームページを通じて必要な情報が広く発信される体制が整えられています。近年は自然災害が各地で頻発していますが、このような相互協力の枠組みがあることは、市民の安心と安全を守るうえで欠かせない取り組みです。地理的な距離を越えて互いに支え合う姿勢こそ、まさに友情と信頼の証と言えるでしょう。

さらに2023年10月19日には、白山市内の小中学校で藤枝市産の食材を活かした給食が提供されました。抹茶やみかん、干ししいたけなどの特産品を使ったメニューを味わうことで、子どもたちは他地域の恵みに触れる機会を得ると同時に、新たな学びを得ることができました。こうした食育の取り組みは、地元と他地域を“食”を通じて結びつけ、将来的な地域間の連携を後押しする大切な要素になるでしょう。

今や白山市と藤枝市の結びつきは、双方が持つ魅力を生かし合う関係として大きく成熟しつつあります。これからもさまざまな分野での交流が続き、市民一人ひとりが文化・産業・教育などを通じて共に成長することで、両市の絆はますます強固になると確信しています。私自身、白山市議会議員として、この素晴らしい友好関係をさらに広げ、後世にしっかりと受け継いでいく責任を感じています。