皆さん、こんにちは。白山市議会議員の藤田政樹です。今日は「世界ジオパーク」について、そして「白山手取川ジオパーク」が世界ジオパークに選ばれたことの素晴らしさを改めてお伝えしたいと思います。
世界ジオパークとは?
ジオパークは、地球(Geo)と公園(Park)を組み合わせた造語で、主に地質・地形を中心とした自然や文化遺産を、保護・教育・持続可能な開発という総合的な観点で管理しているエリアのことを指します。こうしたジオパークの中でもユネスコ(国連教育科学文化機関)の定める基準をクリアし、特別に認定されたものが「ユネスコ世界ジオパーク」です。
世界ジオパークでは、地質学的に価値のある地層や岩石、地形だけでなく、それらと深く結びついた動植物や人々の暮らし、さらにはそこで育まれてきた文化や歴史までも含めて捉えるのが特徴です。
さらに、地域住民が主体的に関わりながら、ボトムアップで活動を進めるのも大きな魅力。保全活動や観光振興などを通じて、自然を大切にしながら地域に新たな産業や雇用を生み出し、持続可能な社会の実現を目指しています。
白山手取川ジオパークが世界ジオパークに!
日本では2024年10月現在、47の「日本ジオパーク」があり、そのうち10地域がユネスコ世界ジオパークに認定されています。「白山手取川ジオパーク」は、その10地域のひとつとして世界に認められた貴重なジオパークです。
白山手取川ジオパークのエリアには、日本三名山のひとつ白山をはじめ、手取川流域の豊かな自然と、それに育まれた暮らしや文化が数多く存在します。たとえば、白山の火山活動が生み出した地形や、手取川によって削られた渓谷、氷河期から続く多様な動植物の存在、さらには周辺の神社仏閣や伝統行事といった人と自然が共生してきた歴史が、ここにはぎゅっと詰まっています。
世界ジオパークに選ばれる凄さとは?
- 国際的な価値の証明
ユネスコ世界ジオパークは、地質学的に高い価値があるだけでなく、その価値を地域住民が「保護し、学び、活かす」ための取り組みが優れていることが認められた証です。白山手取川ジオパークが世界ジオパークに選ばれたということは、世界的にも極めて重要な地質遺産と、それを守り・伝え・持続させるための活動が評価されたということになります。 - 地域の活性化につながる
ジオパークの理念は、自然の保護と、自然を活かした地域振興との両立です。世界ジオパークに認定されると、国内外からの注目度が格段にアップし、観光客や研究者が訪れる機会が増えます。それによって地元の産業や雇用が生まれるなど、地域経済の活性化にもつながっていきます。 - 環境や防災意識の向上
ジオパークは地球の成り立ちや過去の歴史を知り、未来に向けてどう行動するかを考える場所です。白山手取川ジオパークでは、火山や水害、土砂崩れなど、私たちの生活に深い関わりのある自然災害のリスクについて学ぶことができます。それを通じて防災意識を高め、地域の安全を守る活動にも役立てられています。
白山手取川ジオパークが世界ジオパークに認定されていることは、ここ白山市を含む一帯が自然と人の営みが融合した「地球の宝物」であるということを国際的に示しています。私たち白山市議会議員も、この貴重なジオパークの価値を守り、高めていくための取り組みを積極的にサポートしてまいります。
皆さんも、ぜひ白山手取川ジオパークを訪れ、大地の歴史に触れながら、人と自然の深いつながりを感じてみてください。世界に誇るこのジオパークを通じて、私たちの暮らしがいかに地球の活動と結びついているかを知り、今後どのような未来を築いていくか、一緒に考えていきましょう。