皆さんこんにちは。白山市議会議員の藤田政樹です。今回は、私たちのまち白山市が掲げる「白山市民憲章」について、その意味や背景、そしてどのように市民の暮らしやまちづくりに関わっているのかをお伝えしたいと思います。学校でも習うことではないですし、なじみがないと思いますが、会社でいう企業理念のようなもので、非常に大切なものだと思いますので、ご紹介いたします。白山市民憲章は、市民と行政が共に手を携えながら、白山市をより良いまちに育てていくための“規範”として定められたものです。具体的には、市民がふるさとに対する愛着と誇りを持ち、一体感を高めることを目的としています。そして、その背景には「協働のまちづくり」という思想が色濃く反映されています。
市民憲章というと、どこか堅苦しい印象を受ける方もいるかもしれません。しかし、市民憲章は決して難しいものではなく、むしろ私たちの日常に溶け込む身近な指標として捉えていただければと思います。白山市に住む、あるいは白山市を訪れる人々が、互いに尊重し合い、豊かな生活を送るために大切にしたい姿勢や価値観をまとめたものが、この白山市民憲章なのです。
市民憲章とは、その地域に住む人々が共有する“理想像”とも言えます。白山市では、「歴史や自然の豊かさを生かし、ふるさとを愛する心を大切にしよう」「互いに思いやり、助け合いの精神を深めよう」「学びと創造の文化を育み、多様な個性を尊重し合おう」など、市民が心掛けたい事柄をコンパクトにまとめています。これらは決して法律や条例のような強制力のある規範ではありませんが、市民が自発的に“こうしたまちを目指そう”と意識することで、地域の一体感が高まる大きな後押しとなります。また、市民憲章を通じて、行政と市民が対等なパートナーとして協働していく姿勢を明確にしています。行政だけでは解決が難しい課題や、新たな取り組みを進めたいとき、地元の方々が積極的に参加し、意見交換が活発になることで、より地域に根差した政策や活動が展開されます。このような「協働のまちづくり」の精神は、白山市民憲章の中心にある理念と言えるでしょう。白山市は、歴史ある名刹や豊かな自然など多彩な地域資源に恵まれています。しかし、人口減少や高齢化といった社会問題は全国的に深刻化しており、白山市も例外ではありません。こうした課題に向き合う際、行政主導だけではなく、市民一人ひとりの力を合わせる必要があります。そこで「ふるさとへの愛着と誇りを育み、市民相互の一体感を高める」ことが大切になってきます。白山市民憲章は、まさにそのための道しるべとして制定され、地域を良くしていこうという想いを一つに結びつける効果を期待されています。
白山市民憲章は、私たちがふるさとへの想いを共有し、地域全体の目指す方向性を再確認するためのコンパスのような存在です。日々の生活の中で、その理念を少し意識してみるだけでも、まちの景色が変わって見えるかもしれません。協働のまちづくりを進めるために、ぜひ白山市民憲章の意味を一人ひとりがかみしめ、地域社会をより良くする取り組みへと繋げていきましょう。 白山市が持つ歴史と文化、自然の恵み、そして人々の温かさ。それらすべてを大切に育みながら、未来を担う世代へと引き継ぐために、私も全力で取り組んでまいります。皆さんと共に「誇れるふるさと・白山市」を築き上げていければ幸い